マスクが手放せなくなった昨今。いかがお過ごしですか?
今やマスクもすっかりファッションアイテムの仲間入りを果たし、可愛らしいデザインのものや、キャラクターモチーフの柄、ちょっとおしゃれな形なんかが登場しています。
でも、マスクの時のメイクって正直やっかいですよね。
「リップやファンデがマスクについちゃう!」
「マスクのせいで顔がはっきりしない…」
「顔色が悪くみえちゃう…」
あなたもそんなお悩みを抱えていませんか?
そこで今回は、メイクアップアーティストが、プロの視点でマスクメイクについてズバリ解説していきます。
ベースメイク編
お顔の土台作りであるベースメイク。
普段メイクでも重要な工程ですが、マスクメイクではよりいっそう重要!
なぜなら、メイクの持ちに関わってくるから!
お顔に常にマスクが当たっているので、普段よりもメイク崩れしやすいのです。
でも、食事のときなんかはマスクを外しますよね。
崩れてしまったメイクを人前に晒すのはどうしても抵抗があるもの…。
なので、ここでしっかりベースメイクを学んでおきましょう!
メイク直前に化粧水
洗顔後、どれくらい時間を空けてからメイクしていますか?
いくらクリームを塗って保湿しても、水分は徐々に蒸発してしまうもの。
そこで、メイク直前に化粧水を塗ることを習慣づけましょう!
コットンにたっぷり化粧水をつけ、お顔全体に軽く塗ってあげるだけ。
うるおいが補給され、さらに油分が多い場合は余分な油分をぬぐってくれるので、メイクの持ちがぐっと良くなります。
ベースはグリーンベースを
カラーコントロールという技術をご存知でしょうか?
別の色を重ねることで、トーンアップや理想の顔色を演出するものです。
マスクをしていると、どうしても頬の部分が擦れたり、熱が溜まったりして赤くなりがち。
そこで、グリーンのベースを薄く塗ることで、不自然な赤みを消し、健康的な肌色を作ることができます。
着け心地さらっと!
派手に緑ではないので、違和感なくつけることができます。
ファンデーションは薄塗りで
「皮膚を守るには厚塗りが必要なんじゃないの?」
そう思うかもしれませんが、落ちにくく、さらにお肌へのダメージを軽減するための理想は薄塗り!
厚くなり過ぎないように注意してください。
密着感があり、薄付きでもしっかりついたような感覚。
つけすぎ防止に役立ちます。
最後にはパウダーでカバー
パウダーで表面をカバーすることで、マスクにファンデーションが付くのを予防します。
つけすぎると粉っぽくなりますので、さっとカバーして上げてください。
パフに粉を取り、顔全体を軽くはたくように乗せてください。
持っている方は、大きめのブラシを使ってお顔にさっと滑らせると丁度いい量になります。
アイメイク編
マスクから出ている目元は、印象を決めていく部分!綺麗に作っていきましょう。
アイラインはウォータープルーフではっきり
目元はどうしてもよれやすく、メイク崩れのスタートラインになってしまいます。
そこで、ウォータープルーフのアイライナーでメイク崩れを防ぎましょう。
使い方は、まずまつげの隙間を埋めていきます。
その後、ちょっと目尻からオーバーにラインを引いてみてください。
私のような一重さんは、あえてペンシルのアイライナーで丸く大きく描いてみてください。
落ちにくく、描きやすい。ペン先の強弱がつけやすいので、きれいな線を引くことができます。
アイシャドウはオレンジ系で
アイシャドウには、健康的なオレンジを使っていきましょう。
ブラウンが強すぎると不健康な感じになってしまいます。
かといってきれいな赤を使ってしまうと、塗り方によっては腫れぼったい目になってしまうことも…。
オレンジが無難で、一番使いやすいです。
ラメが入っていると、更に健康的な艶感を演出できます。
「ちょっと派手では…?」という方も、思い切ってこちらのオレンジを薄く使ってみると、新しい自分が見つかるかも!
マスカラはウォータープルーフのものを
まつげがしっかりしているだけで、ぐっと印象深くなるもの。
ビューラーできちんと根元から上げ、ぱっちりした目を目指してたっぷりマスカラをつけましょう。
マスカラはウォータープルーフのものを選んでください。
理由はアイライナーと同じ。崩れやすい目元だからこそ、落ちにくいものを選びましょう。
長さとボリュームをしっかりアップしてくれるウォータープルーフマスカラです。
眉ははっきり形を意識して
眉毛がはっきりしていると、顔の印象も凛々しくなるもの。
毛の流れを考え、毛が生えてない部分に的確に書き足すようにしていきましょう。
ご自分の髪色と照らして、合う色を探しましょう。
最後に眉頭に薄くパウダーをのせると、グラデーションができてよりきれいな眉毛になります。
その他編
チークは頬の外側に
普段チークを入れている場所にチークを入れても、マスクで隠れてしまいます。
そこで、目元、更には頬骨の高いところまで広げるようにしてチークを入れます。
血色感が出ることで、健康的な肌色を演出でき、より可愛らしく見えます。
色を選ぶときは、ご自分の手のひらの色を参考にしてみてください。
赤が強い方はピンク、オレンジ気味の方はオレンジを入れると自然に見えます。
リップはペンシルで
既にお試しかもしれませんが、普通にリップをつけるとマスクに移ってしまいます。
そこで、メイクペンシルでリップに色を付けます。
その後にフェイスパウダーで少しカバーすれば、マスクに移りにくく、落ちにくくなります。
プロも使っているこちらのペンシル!
重ね付けすることで、好きな色味を出すことができます。
それぞれの知識を活かして、筆者自身がメイクしたものがこちら!
健康的な顔色と、マスクに負けないはっきりとした顔立ちを表現することができました。
なんとも気分が下がってしまう今の情勢ですが、マスクにピッタリのメイクでちょっと気分を上げてみてはいかがでしょうか?